google-site-verification: google29e9fe9537bcd1c0.html 高野山⇔四国、往還の記: 遍路中の宿泊に関する注意事項

2012-10-17

遍路中の宿泊に関する注意事項

 一般的な「旅行」とは異なり、「遍路というものは予定通りにいかないことが多い」ため、それゆえに「事前の宿泊予約が大変に困難」であることには、特に注意せねばなりません
 個人の体調や天候の不良、それにお寺の混雑状況などで予定通りの移動が出来ず、また、団体客や観光客との兼ね合いなどの宿側の都合で、出発前などの段階で事前に予定していた宿に泊まることは、かなりの困難を極めます。


 そんな遍路中の宿泊においては「チェックインが遅くチェックアウトが早いのを認めてくれる宿を選ぶ」というのが大原則。
 そして、大半の宿に共通することは、当然のことながら「事前に予約してから宿へと向かう」ようにすることの他、「夕食の時刻(18:00~18:30)を厳守」するようにもせねばなりません。


 「遍路中の宿泊予約は7日前から宿泊の前日までにする」のが当然視され、予約電話の“デッドライン”とされるのが、「当日の昼まで」。それ以降の予約や予約ナシでの“飛び込み”の場合、「食事ナシの素泊まり」としてしか受け付けてくれない場合が多い。
 なお、四国各県には“遍路割引”をする宿泊施設が多く、家族や道中に出会った友人同士などで“相部屋”にすると、更なるディスカウントとなるケースも。
 また、宿泊可能な「宿の情報」に関しては、四国遍路用のガイドブックやインターネット情報、それに、札所の納経所や地元の方からも広く情報を得るようにします。



  四国遍路において最も難しく、また楽しい(?)のが、宿の予約

 車や徒歩といった移動手段を問わず、皆それぞれが“自分の適切な距離”というモノを持ちます。
 そんな“自分の距離”の中にある宿の予約が成功すればイイのですが、お目当ての宿が満室や休業などで予約が取れないこともしばしば。
 一般に、「遍路中における宿の予約が困難な場合」を列挙すると、以下の通り。
・3月からゴールデンウイークのトップシーズン
・夏場や冬場の遍路の少ない時期
・札所の前で営業している宿
・登山口の近くで営業している宿
・バスなどの団体遍路の常宿
・遍路間の口コミで人気のある宿
・宿の少ない地域
 以上のような状況下では、宿の予約は非常に難しくなるわけです。
 「」や「ゴールデンウィーク」ですと、数多くの遍路が四国へとやってきますから、宿の予約は“争奪戦”の様相に。逆に、遍路の数が少ない時期では、営業していない宿も少なからずございます。
 その他、お寺の前で営業する門前宿 、それと標高の高い山の上に札所がある場合など、その手前の“登山口付近の宿”の、人気はどこも高い

  こういった時期や場所の宿に泊まる予定がある時などは、とにもかくにも「事前の宿予約」(電話連絡)が必須。 
 早ければ「1週間ほど前」から予約状況を電話で確認し、可能な限り「3日前」には予約を完了させておくと良いでしょう。

 とりわけ春の遍路トップシーズン。
 団体や個人を問わず数多くの遍路が四国へ来られる時期では、「団体客優先」 という不文律がございます。
 そういった時期など、道中で知り合いとなった遍路と“タッグ”を組み、「相部屋が可能ですが泊めていただけませんか?」とお願いすると、一人で予約する時よりも泊まれる可能性がグッと高まることもしばしば。





 こうして準備万全で宿の予約を行っても、それでも泊まれない、というケースも。
 泊まれない理由は「満室」だけでなく、お目当ての宿が急な法事などの“個人的な理由”で泊まれないという場合も、しばしば
 それでもなお、距離や地域の問題から“そこしかない宿というモノもあるワケでして、そんな宿の予約が取れなかった場合には、「交通機関を利用しての宿探し」を行う必要も出てまいります。

 この“交通機関利用” で考えられるのは、まず、目的の宿周辺のバス列車の利用。次に、あまり使いたい人は多くはないであろうが、その地域に事務所を構えるタクシーの利用。
 つまりは、泊まる予定だった宿の周辺からバス・列車・タクシーを利用し、その日に予約の取れた宿まで移動。翌日は、こだわりがあるのであれば、バス・列車・タクシーを利用した場所まで戻り、そこから遍路を再開。
 こうすることで、お目当ての宿泊まったつもり”にすることが可能でしょう。

  このような“交通機関利用”をする場合、事前に代替の宿が決まっているのなら良いのですが、そうでない場合は、その地域で人が多く集まる場所などの“都市部”を目指します。例えば、徳島市、高知市、松山市、高松市など。
 そういった人口密度の高い場所まで行けば、かなりの高確率でビジネスホテルなどの宿に泊まることもできましょう。


 ここまで述べれば、「宿の予約の重要性」が理解できたものと思われますが、これとは逆の例、つまりは「予約した宿をキャンセルする場合にも、無断で行わずに必ず連絡を入れる」ということも、厳守する必要があります。
 ハッキリと申し上げて、車や徒歩を問わず宿側にとって遍路が“敬遠”される理由は、「予約をしない」 「キャンセルの場合も連絡がない」というケースが多いからなのです。
 もしも食事の用意をされている宿を無断でキャンセルした場合、宿側にはどれほどの迷惑がかかるでしょうか。


 確かに・・・
 四国遍路というものは「予定を立てるのが非常に難しい」もの。
 しかしながら、毎日宿に泊まって休むことをしなければ、遍路を続けていくのは不可能。

 そのような宿には迷惑をかけず、末永く営業を続けてもらいたいものです。

遍路中の宿泊に関する注意事項
・予約を確実に行う
・場合によっては相部屋を覚悟
・交通機関を利用して別の宿を探す
・キャンセルの連絡はお早めに 

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