google-site-verification: google29e9fe9537bcd1c0.html 高野山⇔四国、往還の記: “遍路初心者”の方へ

2012-10-12

“遍路初心者”の方へ

 これまで、主に一般的な「遍路経験者」や“擬似遍路行為”を行う「チャレンジャー」、そして、遍路を経験してはみたものの自身の体験を消化できずに苦しむ「はぐれ遍路」といった立場の方々への当ブログの読み方を示してきたのですが、実は個人的に最も恐れているのが「遍路に興味を持っている人」、あるいは「これから遍路へ行こうと情報収集している人」でしょうか。
 言うなれば、“遍路初心者”。

 既に・・・
 そういった遍路初心者の方々には当ブログはお役に立てないということを、微に入り細に入りこれまで述べてきた通りですがw 実はワタクシ自身が“心変わり”(?)したこともあり、「遍路初心者へ向けたガイダンス的なエントリ」も執筆しておこうかと思いますよ。

 ただし、その内容はドチラかと言えば“歩き遍路向き” であるでしょうし、ワタクシの経験上“偏った内容”にもなりましょう。
 それでも構わないというのであれば、次回以降の更新で新たなカテゴリ(当ブログでは「ラベル」)を設け、知識の伝授に努めたいとも考えております。


 そこで、今ワタクシから「これから遍路へ行こうと考えている人」に一つだけアドバイスを送るのであれば、徒歩や車といった移動手段を問わず、情報収集よりも先に

体力強化に力を入れるべき
ということです。


 おそらくは・・・
 “遍路初心者”的な方々は遍路情報を求めて、現在流通している書籍類などと並立させるカタチで「ネット」 でも、情報を収集されているのでしょう。
 しかしながらネットというのは情報量が無料という何にも代え難いアドバンテージこそあるものの、その情報の質は玉石混淆で、自分が本当に欲しい情報を得るためには各自のネット経験値に負うところの多い「検索能力」を必要とします。
 例えば、「遍路」というキーワードでネット検索をしますと、ほぼ例外なく検索順位の上位に表示されるのが『四国八十八ヶ所霊場会』のサイト。
 もしも、上にリンクを示した『霊場会』のサイトだけで全てが事足りるのであれば問題はないのですが、実際にそこに記載された情報だけでは、情報不足
 それにより、例えば遍路にかかる総費用の目安や総日数、それに必要とされる用具や知識などについては“自力”で調べる必要が出てくるワケです。

 そうなると・・・
 いわゆる遍路の“公式サイト”の次に頼るべきは、個人サイト」。
 その個人サイトともなりますと、各執筆者の“遍路経験値により、内容が大いに異なります
 たまたま、遍路経験者が多数集う「某巨大サイト」などもございますが、数多くの意見が集うと逆に焦点が定まらずかえって不必要であるモノまで必要であるかのように語られてしまうこともあるでしょう。



 ワタクシ自身、遍路道に出ますと数多くの方から“情報提供”を求められることがしばしば。
 そこから得られた結論」は、「1に体力、2に信仰心、3にテクニック というモノ。

 他のサイトなどを覗き見ますと、信仰心を第一に据えるのが“宗教系”のサイト。遍路中に知っておくと便利な知識を集約させたテクニックにこだわりを見せるのが、“チャレンジャー系”の掲示板サイト。
 そういった流れに反し、“体力強化”を第一に考えるのが、当ブログ

 何も、この“体力強化”というのは「歩き遍路」に限ったものではなく、夫婦や個人で行う「車遍路」、それに団体で行う「バス遍路」でも同じ。
 移動手段を問わず、四国八十八ヶ所の最短距離で1200キロというのは非常に過酷。
 例え強い信仰心を持っていても肉体的な限界を迎えると、その心はいとも簡単にへし折られる。例え宿の情報やコンビニの所在、それに遭難した時などのサバイバル技術を持っていたとしても、身体が動かなければ気休めにだってなりはしない。

 これは冗談でも何でもなく、「四国遍路でリタイアする人の大半は体力不足で気力が萎える」ことが原因だ。
 そういった遍路をイヤというほどに見てきているから、ワタクシは「体力面の強化」を遍路準備の第一に掲げるのです。

 モチロン、ココはトレーニング方を網羅した“運動系ブログ”ではありませんから四国遍路に必要と思われる細かな知識も伝授する予定ですが、そういった情報ばかり求めておりますと、肝心要の体力面の強化ということを忘れてしまいがちとなります。


 よって「遍路初心者」の方々。
 当ブログは他には見られぬ“特殊”な内容であることを理解しているのであれば、当ブログでの情報収集をしていただいても構いません。
 ただし、四国遍路」というもので最終的にものを言うのは「体力」以外の何物でもありませんから、その点を十分に留意なさって、当ブログをお読みになることを切に願いますよ。


0 件のコメント:

google29e9fe9537bcd1c0.html