google-site-verification: google29e9fe9537bcd1c0.html 高野山⇔四国、往還の記: 四国遍路の巡拝(巡礼)用品

2013-01-22

四国遍路の巡拝(巡礼)用品

 四国遍路とは、四国四県にまたがる八十八の寺を巡拝する、宗教儀礼。
 したがって、八十八の寺を参拝するに当たっては、それ相応の「作法」や「服装」にも気を遣う必要性が出てくるものなのです。

 例えば「遍路の服装」と言えば、以下の画像のような姿が思い浮かべられます。


今時、こんな格好をするヤツがいるのか・・・?」と思われる方も多いでしょうが、四国では今でもこの姿が“遍路の正装”だと信じている人が多いですし、厳しい先達に率いられた「団体バス遍路」ですと、こうした格好をするケースが比較的に高いモノです。

  以下、四国遍路で使用する「巡拝用品」を、その購入場所も含めて紹介しておきたいと思います。
 四国遍路で使用する巡拝用品を分類しますと、おおよそ以下の通り。
【衣類】
 白衣(びゃくえ)・ズボン
【巡拝用具】
 菅笠(すげがさ)・金剛杖(こんごうづえ)・手甲(てっこう)・脚絆(きゃはん)
【納経用具】
 山谷袋(さんやぶくろ)・輪袈裟(わげさ)・念珠(ねんじゅ)・持鈴(じれい)・経本(きょうほん)・線香・ローソク・納経帳(or納経軸or朱印用白衣)・納め札



上で紹介されている「巡拝18品セット」は“フル装備”に近い組み合わせとなっており、その販売価格は27000円前後(用品類のサイズやデザインによって価格が変動)。
 このような“フルセット”を基準に、必要なものを買い足したり、あるいは、数珠などの自前で用意できるものは買わず、手甲や脚絆は着用せずに安く済ませる、というようにしていくわけです。

 また、 コチラで紹介した「遍路における移動手段によって、必要とされる巡拝用具は異なる傾向にあります。
 例えば、「車遍路」の方の多くは菅笠を購入することはないようですし、「自転車遍路」や「バイク遍路」の方ですと菅笠や金剛杖を持ちながら遍路行をする方は少数派であったりする、など。

 さらに、販売店舗や用具や用品の材質によっても、値段は変動する点にも留意しておくと良いでしょう。



 では、こうした巡拝用品はどのようなルートから入手すればよいのか。
【巡拝用品の販売場所】
1、自宅近くの仏具屋
2、ネット通販
3、四国八十八ヶ所近くの巡拝用品販売店
上記の1と2は“事前購入”、3番目の四国八十八ヶ所近くの巡拝用品販売店を利用するというのは“現地購入”を意味します。

 おそらくは、これら3つの販売ルートの内で、たいていの方は“現地購入”されるかと思われます。例えば、徳島県の1番札所の「納経所内の売店」や、同じく1番札所の「門前の売店」などを利用して。
 そのような現地購入のメリットは、各遍路用品の「品質、サイズや値段を選べる」ことにあるでしょう。また現地購入の際には、予算や遍路の移動手段に応じた「専門家のアドバイスを受けられるという点も、大きいかもしれません。
 なお、このような現地購入する場合の注意点としては、店の混雑状況により「買い物時間を1時間程度は見積もっておく」必要がある、また、1番札所近辺での購入は割高となる、ということも、付け加えておきましょう。


 このような現地購入以外にも、自宅近くの仏具店やネット上の通信販売を利用した“事前購入”も可能。
 四国の札所沿いの店舗と比べ、仏具屋やネット通販では割引価格で販売されていることが多いのが魅力。特に、最近の巡拝用品のネット通販では、移動手段や予算に応じて、“セット割引”されているケースが目立ちます。


例えば、上に引用したネット通販では、移動手段を問わず多くの遍路にとって必要最低限な遍路用品がセットになって、割引販売。
 ネット通販の“カシコイ利用方法”としては、こうしたお得なセットに自分が必要とするモノを買い足していく(追加購入)という、買い物の仕方が可能。
 例えば上のセットですと、各自の必要に応じて杖や笠、それに数珠や輪袈裟を追加で購入すれば良いワケです。
 また、これはネット通販を利用した際に良くあるケースなのですが、衣類や納経用品は通販で事前購入、自宅から四国までの移動の際に大きな荷物となる笠や杖などの巡拝用具は現地購入、といったやり方も考えられましょう。



 ワタクシの場合、10年以上前までは“現地購入”で済ましていたものの、今ではネット通販を利用した“事前購入”を活用するケースが飛躍的に増大。
 ネット通販を利用して分かったのは、購入する店への電話注文やメール注文に際し、店頭で直接購入するのと同じようなアドバイスが受けられるということ。
 そこでは、自分の予算や、衣類に杖などのデザイン、それに材質などの希望を伝えますと、それに応じた商品の購入が可能。さらには、購入金額に応じて送料が無料となったり、注文した翌日には商品が手元に届くなど、計り知れないメリットがございました。

 こうした巡拝用品のネット通販を行っている店は、ウェブ上で検索すれば数多く見つけられるでしょう。
 また“対面販売”とは異なり、数店舗を比べ、杖の安い店、納経帳の安い店を見つけ出し、それぞれ個別で注文することも可能となるのです。



 
  ここに貼り出した動画は、「忙しい人のための5分弱でまわる四国八十八ヶ所遍路」と題されたもの。
 テレビ番組『水曜どうでしょう』を真似た動画内の遍路の方は、その服装のキレイさから「車遍路」ではないかと思われます。
 そして、車遍路としては意外に“本格的な格好” をしているような気もしますね。


 今回紹介した四国遍路の巡拝用品」については、何も、事前に全てを取り揃えねばならないわけではないのです。
 事前にある程度の準備をしておき、あとは、実際に四国八十八ヶ所を回る途中で必要と思われるものを買い足していくようにする、そういった方が意外に多いものですよ。

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